ナチュラル・リーダーシップ®とは、自然や他者の一部として、ありのままの自分に基づいて発揮するリーダーシップの型を指す用語です。COASが、10年以上の歳月をかけて編み出した哲学と技法で、欧米の先駆者たちから学んだ「馬の価値観」、延2000名以上のクライアントと向き合うことで見えてきた学びの構造と成長のプロセスをベースに、構築しています。
このリーダーシップでは、「私(個人)」が競争で生き残ることを目指す従来の生き方ではなく、「全体の一部としての私(個人)」として、他者と共に生きる生き方を目指します。
「ナチュラル」という言葉には、2つの意味をかけています。1つは、ありのままの私(ナチュラルな私)を取り戻す、という意味、もうひとつは、自然(ネイチャー)を尊重し自然から学ぶ・自然と共生する、という意味です。
ナチュラル・リーダーシップ®では最初に、自分自身に染み付いている理論や固定観念を手放し(アンラーンし)、本来持っているはずの”感覚”を目覚めさせる、または、鍛え直すことからはじめます。感覚を目覚めさせることができれば、感じ方が変わります。感じ方が変わると、考え方が変わり、言動が変わります。このように、感覚→感情→思考→言動の流れで「個人のありよう」「二者間の関係性」「組織の関係性」を変容させていきます。
◆STEP1◆
Lead Self
個人の内部が変容する
感覚が研ぎ澄まされ、脳と統合される、
「高度に心身一致」の状態となる。
感覚・感情・思考・行動が連動し、ブレがない。
◆STEP2◆
Lead Relationship
二者間の関係性が変容する
既存の言葉やルールに囚われすぎないやりとりが生まれ、
互いに「リスペクト(尊重)」を持った関係になる。
◆STEP3◆
Lead Relationship with Others
組織での関係性が変容する
皆が「組織の一部」として存在していると感じ、
ヒエラルキーが固定化しない関係性になる。
各々のステップを実現するためには、「10の行動様式」があります。これらはすべて、馬の群れの価値観がベースとなっています。角や牙といった武器を持たずに、群れの力を使って逃げることで、何万年という年月を生き延びてきた馬が守っている掟とも言えます。(詳細は書籍をご覧ください・今冬発売予定)
ナチュラル・リーダーシップを身に着けた組織では、各々が、自分らしく、かつ、内発的な動機で働くことが増えます。多様な人材が、共に力を発揮しやすくなります。なにより、全員が働きやすく、生きやすくなります。
ナチュラル・リーダーシップを身につけるための代表的な手法として、馬から学ぶホースコーチングがあります。
ホースコーチングとは、ナチュラル・リーダーシップを身につける手段のひとつです。 ホースコーチングの特徴は、 1)地上で裸馬と向き合いながら内省を深めるプログラムです。乗馬は行いません。2)馬を人に従わせることを目的としたものではなく、人が馬の世界に近づくことで自分らしさを取り戻したり、気づきを得ることを目的としています。3)乗馬や馬の調教メソッドをプログラム化したものではありません。そういったメソッドや概念はむしろ一旦手放していただきます。
本ホースコーチングを実施する際には、「学びの3要素」を大切にします。3要素とは、「個性」「課題」「環境」です。このうち、「個性」は常に尊重するもの、とします。馬の「個性」も、人の「個性」も、両方尊重します。「課題」については、クライアントを中心に、ファシリテーターが支援しながら設定します。プログラムが進行するに従い、「課題」が変わっていくこともあります。「環境」は、牧場側が、ナチュラル・リーダーシップ™を学ぶにふさわしい「場づくり」を行います。「場づくり」では、自然の力の取り入れ方、空気感の作り方、牧場全体の設計、馬との関係性の作り方、人間の育て方など、複数の項目に基準を設けています。場の設定次第で、クライアントの成長の質や速度が変わるためです。
また、「クライアント中心主義」を徹底し、クライアントの課題、その時の状況、馬の反応などに合わせてプログラムを進行させます。「答えはクライアントの中にある」と考え、ファシリテーターは、クライアントが答えを探すためのガイド役に徹します。先生やカウンセラーのように、教えたり、分析したり、アドバイスをすることはありません。
本ホースコーチングは数日連続で提供します。「リーダーを探せ」「Over the Wall」「馬と歩く」など、ナチュラル・リーダーシップ™の概念を取り入れたオリジナルプログラムを複数開発し、クライアントに合わせてプログラムの組み合わせを変えながら進行します。
株式会社COAS
ピリカの丘牧場
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